孫「ゴールデンウィークに男だけで集まって飲み会なんて、俺らほんっと暇なのな。しかもまさか、こんなに人数が集まるとはね。 この俺、男前な孫市に、政宗、慶次、幸村、兼続、左近に三成までいるじゃねえか」
左「冒頭の説明文的な台詞、どうも」
幸「さすが、戦国無双きっての常識人(ただし女抜きの場合に限る)と言われるだけありますね」
兼「あ、解説は私がやりたかったのに……」
慶「まあまあ。兼続、たまには休むのもいいじゃねぇか」
孫「なにお前ら、彼女の一人もいないの?」
三「俺は彼女連れだ」
孫「誰の事だよ。この場に女の子は居ないんだぜ?」
兼「ここで問題だ!
 三成の言う『彼女』とは誰の事か?
 1、幸村
 2、左近
 3、兼続
 さあ、どれが正解か当てられるかな?」
孫「4、答えを聞きたくない」
政「わかるか、馬鹿め!」
兼「山犬、もう降参か。仕方のない奴だな」
政「貴様等の恋愛事情など、知りとうないわ!」
幸「多分、2ですね」
慶「じゃあ、俺は5で」
兼「さすがは慶次!枠に囚われない素晴らしい発想だ!
 という事で答えは5の『幸村と左近と兼続』で」
三「6の『幸村と左近』が正解だ。
 本命が左近で、幸村はプラトニックな愛人」
兼「みつなりぃ!?
 私は駄目か?ダメなのかっ!?」
三「ふん……友情より恋情の方が勝ると、一体誰が決めた?
 恋人ではないが、お前は誰よりも大切な、俺の友だ。
 もう『真の友』と書いて『しんゆう』と読んでも構わん程にな」
兼「三成……っ!」
三「兼続……」
左「殿、酒で理性が吹っ飛んでますね」
孫「酔ってんなぁ」
慶「酔ってんねぇ~。兼続は通常運転だけどな」
幸「素晴らしき友情です!今の三成さんの発言は携帯で音声録音しておきましたから、これで二人の友情は永遠ですね!」
政「なんじゃそれは。三成への嫌がらせか?それとも一応、貴様なりの好意なのか?
 ならば、今の抱き合っている三成と兼続をムービーで撮っておくと、更に効果的じゃぞ」
幸「そうですね。じゃあ撮っておきます」
左(今のは、結局どっちなんだろう)
幸「両方です。念のための保険ですよ」
左「幸村、人の心の中を読むのは止してくれ」
幸「三成さんと兼続さんが仲良しなのは周知の事実ですが、それでも妬いてしまうのは仕方ないじゃないですか」
三「じゃあ、幸村も来い」
幸「え、でも、私、お邪魔じゃないですか?」
兼「なにを言っているのだ!私達の愛に垣根などない!さあ来い!」
慶「じゃあ、俺も良いかい?」
兼「どんと来い!ついでに政宗も来い!」
政「行かぬわ、馬鹿め!
 ……って、慶次、引っ張るでないわ!」
左「うわ~、なんか、おしくらマンジュウみたいになってる」
孫「男同士で抱きついて、なにが楽しいんだよ。
 あ。もう0時回って5日じゃねえか。左近、おめでとさん」
左「ありがとうございます。よく知ってますねぇ」
孫「俺の情報網を甘く見てもらっちゃあ、困るね」
兼「なんの話だ?」
幸「ああ、左近さんの誕生日です。5月5日だから」
三「ナニソレ。オレシラナイ」
兼「私も知らなかったが、左近に興味ないからどうでもいい」
幸「私は知ってたけど、左近さんに興味なかったのでどうでもいいです」
政「儂は孫市に聞いて知っておったぞ。だから、高いワインを持ってきてやったではないか」
慶「めでたいねぇ!じゃあ宴会しようぜ!」
孫「もうしてるっての」
三「左近……俺は、左近の事ならなんでも知っているつもりだったのに……
 左近も、俺に隠し事するなんて酷い……」
左「別に……今更『お誕生日パーティ』なんて年じゃないですから、いちいち言わなかっただけですよ」
三「今から誕生日プレゼント買ってくる!」
左「別にそんな気遣いは無用ですって」
三「『オトナのオモチャ屋』って、『オトナ』っていうくらいだから、まだこの時間でも営業しているよな!?」
左「なに買ってくるつもりだアンタ!?」
三「ナニって……とりあえずコ(自主規制)とロ(自主規制)は必須だろう。あとはバ(自主規制)と精力剤があれば言うことないが」
孫「う~ん。店舗にもよるだろうけど、俺の行きつけの店なんかは23時で閉まっちまうぜ」
政「行きつけの……店が……あるのか……」
兼「不義……」
三「言っておくが、オモチャが誕生日プレゼントなわけではないからな!
 プレゼントは、俺だ!」
兼「お約束のフレーズを、恥ずかしげもなく言い切った!」
慶「いやぁ、男だねぇ」
幸「三成さん、これをどうぞ」
三「幸村……これは?」
幸「ワセリンです。いつ、どこで、ナニがあっても良いように、ロ(自主規制)代わりに普段から持ち歩いている物です。これを使ってください」
三「幸村、すまない」
兼「なあ幸村。それの仮想使用対象って私なのか?」
幸「仮想じゃないですよ。実際にこの前使ったじゃないですか」
兼「え?いつだ?」
幸「半月前位に、水族館デートしたじゃないですか。その帰りに公園で」
兼「ああ、あの時かぁ。なら三成、安心して使え。結構快かった」
三「ありがとう。お前達の生々しい性生活までは知りたくなかったが、実体験があるならば安心して使える」
孫「なら、これも持っていきなよ。俺が持ち歩いてる精力剤。これ効くぜ?」
三「孫市……少しお前を見直した」
慶「俺はなぁ、やれるものあったかなぁ……
 ああ、これ良いんじゃねえかな。だいぶ前から鞄に入れっぱなしになってた、阿国さんに貰った熊本土産の肥後ずいき。バ(自主規制)代わりになるだろ」
三「慶次、お前もか。すまぬ」
慶「はっはぁ、いいって事よ!」
三「で、政宗はなにをくれるのだ?」
政「なにもないわ」
三「貴様、空気を読め。この屑が!
 ここは、俺と左近のために、全員がなにがしかの贈り物をする場面だろう!」
政「普通は、そんな淫らな用途に使える物を携帯しておらぬわ!
 貴様等が異常なのじゃ、馬鹿めっ!
 この……馬鹿め等が……」
兼「三成。政宗が何故か泣きそうになっているから、その位で勘弁してやれ」
三「ふん、仕方あるまい。政宗はお子様だからな、オトナのオモチャを持っていないのは道理だ」
政「穢い……自宅に所持しているならともかく、携帯しているとか、ない……」
孫「政宗、落ち着け。大人になればわかるさ」
政「わかりとうないわ、馬鹿めっ!」
孫「あ、コ(自主規制)なら持ってるだろ。それ三成にやれよ」
政「まあ……それくらいならば持っておる。ほれ」
三「うむ、これだけあれば十分だろう。
 皆、礼を言う。これだけあれば、左近も痛がらずに済むであろう。
 左近はそっちの経験が少なそうだからな。丁寧に慣らしてやらねばならぬ。一日かけて優しく抱いてやるから、安心しろ左近」
孫「え」
政「え?」
慶「へえ~」
幸「あれ?」
兼「ん?」
三「は?貴様らは、何故、鳩が豆鉄砲を食った様な顔をしているのだ?俺が男役に決まっているだろう。そもそも最初から左近は『俺の彼女』と言っているだろうが。
 なにせ、左近は見ればわかる通り、あんなにも可愛らしく艶っぽいのだから、女役になるのが当然だ」
政「こやつの思考回路と眼球は、儂の理解の範疇を軽く超えておる」
孫「いや、俺的にも普通になしだわ」
慶「あっはっは、こりゃ良い。傾いてるねぇ!」
三「というか、他の奴等はともかく、何故兼続と幸村まで疑問形なのだ。お前達は前から知っているだろうが」
兼「いや、そちらは先刻承知なのだが」
幸「私達の疑問は、『左近さんはどこに行ったのかなぁ~』っていう疑問です」
三「はっ?」
幸「逃げましたね」
兼「いや、見事な退き際。まさに『三十六計逃げるに如かず』を体現しているな」
三「さ~こ~ん~っ!
 貴様等、手伝え!今日が終わるまでに左近を捕まえるのだ!」
『え~っ?』
三「いいから黙って手を貸せ。さもないと(自主規制)で貴様等の(自主規制)を(自主規制)」

その後、毎年5月5日は左近にとって最悪な日になったとか。


39成様より戴きました
機種依存文字を数字に直しています

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